
千葉競輪場の歴史と建て替えに至った経緯
これまで取り上げてきた、各競輪場の特徴・傾向を紹介するシリーズの締めとしまして、現在建て替えが進められている千葉競輪場について紹介します。新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定されていた昨年12月竣工から遅れが発生していますが、予定では今年の2月に竣工の運びとなるようです。
これまで多くの特別競輪を開催し、首都圏の競輪場の中でも大きな規模を誇っていた同競輪場ですが、なぜ建て替えに至ったのでしょうか?これまでの同競輪場の歴史を紐解きながら、見ていきましょう。
千葉競輪場は、1949(昭和24)年に創設された、全国の競輪場の中でも歴史の古い場所であり、これまでに特別競輪が日本選手権競輪8回(最初は1972(昭和47)年)、オールスター競輪1回(1977(昭和52)年)開催されるなど、首都圏はおろか全国の競輪場の中でも、一大開催場所として名を知られるようになりました。
また同競輪場は、現在は競輪学校の校長として活躍している滝澤正光元選手(43期)をはじめ、現役時代「輪聖」と称えられた白鳥伸雄元選手(期前・故人)やG1レースの常連であった東出剛元選手(54期・故人)といった名選手が所属したことでも知られており、各選手のこれまでの業績を称える意味で、同競輪場の記念競輪「秋桜杯」を2008(平成20)年から「滝澤正光杯」と改称して開催し、また「白鳥伸雄杯」「東出剛メモリアルカップ・グランドチャンピオン500」といったように、選手の名前を入れたレースを開催しています。
このように開催が盛り上がっていた同競輪場ですが、レジャーの多角化や景気の悪化による影響をモロに被ることとなり、車券発売金額が1995(平成7)年の652億円をピークに減少の一途を辿った上に、2014(平成26)年には171億円と200億円を割り込む事態に陥ったことから、翌2015(平成27)年に主催者の千葉市が記者会見で、2017年度末である2018(平成30)年3月をもって競輪事業を廃止する意向であることを発表するに至りました。
この発表は、輪界全体に大きな波紋を呼んだものの、その後千葉市に対して、運営委託先である日本写真判定株式会社が、新たな運営方法の提案を行い、それを千葉市が受け入れたことから、一転存続が決定しました。
廃止から一転、存続に至らせたその運営方法とはどんなものなのか?次の章で見ていきましょう。
国際規格の競輪場へリニューアル


日本写真判定が、千葉市に対して提案した概要は、以下の通りです。
・競輪場を国際規格である1周250mの板張りバンクにリニューアル
・野外ではなく屋内施設(ドーム)に建て替え
・競輪だけでなくコンサート・フットサルも開催可能な場所とする
以上の点を踏まえ、自転車の国際大会も開催できる施設「千葉公園ドーム(仮称)」として再生する計画でした。
これを受けて千葉市側が検討し受け入れを表明、事業存続の運びとなりましたが、70億円ともいわれる多額の建設費を賄う必要や、国際大会開催のために既存のルール改正の必要が発生しました。そこで千葉市側は競輪の管轄官庁である経済産業省や関係団体と調整してこれを実現させたほか、建設費は提案者である日本写真判定が全額負担することとなって、ドーム競輪場建設のお膳立てが整ったというわけです。
なおドーム競輪場は、地上4階・地下1階の構造、全観客席は2,500席程度で建設が進められているようです。
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250m競走における戦いについて


250m競走のルールでは、横の動きの牽制・接触は禁止となることから、これまでのように各選手の所属地区によるラインを組んだ戦法ではなく、各選手が個々人で戦う方法に変わるものと考えられます。そのため、より個人の能力が重視されることとなり、これが車券を購入する上でも一つの指標となることは言うまでもありません。
またバンクのカントについては発表されていませんが、国内に2つある250mバンク(伊豆ベロドロームと日本競輪学校)のカントが45度であることから、千葉競輪場における新バンクも、おそらくはそれに近い位のカントになるのではないかと考えられます。
よって、考えられる傾向としましては
・屋内で風の影響が少ない上に小回り→追い込み選手に不利
・傾斜がキツいため、捲り・差し選手はスピードを活かせる
・以上のことから松戸・伊東の33バンク同様に先行選手に有利
といった点でありましょう。
千葉競輪の新しい「開催様式」について
・レースは6車立てで開催される
・選手は1日2回出走できる
・走りたい人が登録した上で参加することができる
これまでは9車立て(または7車立て)で1日1走が原則でしたが、今回から上記の点を踏まえた上で参加希望者全員に対して最初に講習を実施し、その後で出走登録をすることになるため、クラスに関係なく誰でも出走することができます。
そのため、これまでとは全く違った形での競輪を見ることができますが、反面国際大会への挑戦を視野に入れている選手の出走こそ見込まれるものの、有力選手がこぞって参加するとも考えられず、出走メンバーという意味での盛り上がりには欠ける可能性もあります。その点を主催者側がどう考え、どう対処していくことでカバーできるかも、注目点ではないでしょうか。
いずれにせよ、これまでの開催方式とは大きく異なって開催される新しい競輪スタイルを、一日も早く観戦できる日がやってくることを、願ってやみません。
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