広島競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

さまざまな大会が開催される競輪場

 今回は中国地方を代表する競輪場・広島競輪場についてご紹介します。

 開設されたのは1952(昭和27)年で、広島港に近い海辺に位置することから、一年中風が強く、その影響がレースにも及んでいるようです(後述)。また2019(令和元)年に、競輪およびオートレースの車券を発売する株式会社チャリ・ロトがネーミングライツを取得したことから、同年10月1日から呼称が「チャリロトバンクひろしま」と改称されています。

 特別競輪は、1989(平成元)年・1990(平成2)年・2008(平成20)年にふるさとダービー、1993(平成5)年・1999(平成9)年・2003(平成15)年には共同通信杯が、それぞれ開催されていますが、すべてG2級レースの開催であり、G1級レースの開催は今日に至るまでありません。記念競輪は、毎年12月に「ひろしまピースカップ」が開催されており、今年は12月24日から27日の4日間に亘って開催される予定です。なお2008年は前述のふるさとダービー開催のために記念競輪の開催がなく、「ひろしまピースカップ」の名称は、ふるさとダービー開催2日目に開催されたシード優秀競走に使用されました。この他にも、当地を本拠地に活躍し、通算1188勝の記録(史上3人目の通算1000勝達成者。広島県の選手として最初に特別競輪を優勝)を残した古田泰久元選手(故人)の功績を称えて1989年に創設された「古田泰久記念杯」(当初は「古田泰久賞」)が、F1シリーズとして開催されています。

 1994(平成6)年に広島市で開催されたアジア競技大会(アジア版オリンピック)では、自転車トラック競技大会の会場として使用されたほか、2009(平成21)年のヒロシマ・オリンピック構想においては、当地や広島県総合グラウンドといった広島湾周辺一帯を「湾岸ゾーン」として指定し、競技場を整備する計画もあったそうです。

 8月に開催された第63回オールスター競輪(名古屋競輪場)で優勝した松浦悠士選手(98期)の本拠地としても知られており、来年2021(令和3)年5月には全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪と全日本プロ選手権自転車競技大会が開催される予定で、その存在がますます注目されている広島競輪場の特徴や傾向は、一体どうなっているのかをみていきましょう。

広島競輪場における予想のヒント

直線長め。「逃げ」選手には厳しい。

海からの風で走るのが重いバンク。

「捲り」を打つ場合は2角から遅めに仕掛ける。

 広島競輪場は1周400mの「4バンク」ですが、みなし直線距離が57.9mと「4バンク」においては若干長い部類に入ります。クセのないバンクではありますが、直線が長いことから先行選手には厳しく、これに加えて競輪場近辺に瀬戸内海が控えていることから風が強く、重いバンクであるとされています。

 捲りを打つ場合は、「山おろし」に乗れる2角から、遅めに仕掛けた方が効果的のようです。また脚質による有利不利はないものの、直線に入ると内側より外側の方が伸びる傾向にあります。

 参考までに参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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広島競輪場における決まり手

 全体的には、1着入線率が「差し」で53%と半分以上を占めており、次いで「捲り」33%「逃げ」14%となっております。また2着入線率も「マーク」37%「差し」29%「捲り」19%に対して「逃げ」が15%と、直線が長い分だけ、やはり「逃げ」選手には不利な傾向が出ています。

 ではクラス別にしてみると、どんな結果となっているでしょうか?

決まり手(S級)
決まり手(A級)
決まり手(L級)
決まり手(G2)
決まり手(G3)

 S級戦では「逃げ」がさらに減って、1着入線率・2着入線率ともに12%とかなり少ない確率になっています。ただでさえ先行不利なバンクの上に、S級戦ではA級戦よりも各選手が早く動く傾向にあるため、尚更「逃げ」選手に不利な傾向となっています。

 一方A級戦では、「逃げ」選手の1着入線率15%・2着入線率が16%となっていますが、他の競輪場と比べると低い確率となっており、こちらも「逃げ」選手には厳しいということがわかります(L級では18%)。

 グレード別でみても、「逃げ」選手の1着入線率はG2で15%・2着入線率は8%、G3でも1着入線率13%・2着入線率12%と低く(G1開催は実績なし)、直線が長いこともあって「差し」「マーク」選手有利になっています。

広島競輪場における直近の傾向

9月3日~5日

「コイコイラッキー7」(A級戦)

モーニング競輪・7レース制

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 初日は風速2m以上あったにもかかわらず「逃げ」選手が4勝をマークするなど、傾向とは違う結果になりました。予選ということもあって、各選手とも調子が掴めなかったのかもしれません。しかし2日目・3日目と日を追うごとに過去の傾向通りの結果になっており、2日目は「捲り」が5勝、3日目は「捲り」と「差し」が3勝ずつマークし、「逃げ」は両日ともに各1勝でした。

 決勝が近づけば近づくほど「逃げ」選手には不利とも言われており、ここ広島ではそれに加えて直線が長いという点がありますので、やはり「逃げ」選手には厳しいバンクであると言えましょう。

広島競輪場における「まとめ」

「逃げ」選手を狙うなら初日がおすすめ。

直線勝負の場合は外側からの攻めが有効。

2角からの「捲り」が有効なため、早めに動ける選手が狙い目。

 ここ広島競輪場は、G1レースの開催実績こそありませんが、モーニング競輪やガールズケイリンなど多彩なレース開催が多いことで知られており、他の競輪場とは違った戦いが楽しめます。たまにはこうしたレースで一日中楽しむのも悪くありませんね。

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