
「京王」でも京王電鉄の所有物にあらず
京王閣競輪場は、1949(昭和24)年に創設された競輪場で、かつて旧京王電気軌道が所有していた遊園地「京王閣」の敷地内に建設されたことから「京王閣」の名が付いたものです。そのため「京王」と名が付いていますが、現在の京王電鉄が所有する施設ではなく別会社によって運営されています。
都心からのアクセスが便利なことから、1972(昭和47)年1月3日には、正月開催ということもあって、1日の入場者数としては史上最高の72,657人を記録しましたが、施設の老朽化も著しく、特観席の屋根近くでは鳩が飛び回って糞を落とすのは日常茶飯事、とても入場者数の多い競輪場とは思えぬほど居心地の悪さが際立っておりました。
しかし、メインスタンド→バックスタンドの順で取り壊し、新スタンド建設を進めた結果、かつての前近代的で古めかしい雰囲気は一掃され、近代的で明るい雰囲気の競輪場にリニューアルしました。2001(平成13)年には共同通信杯競輪、2003(平成15)年にはKEIRINグランプリが開催(以後4回開催)、特別競輪も2013(平成21)年にオールスター競輪、2015(平成27)年と2017(平成29)年には日本選手権競輪がそれぞれ開催され、名実ともに国内屈指の大競輪場へと躍進を遂げたのです。
来年5月4日から、4年ぶりに日本選手権競輪が開催されることが決まっており、ゴールデンウィーク期間ということもあって、売り上げ・入場者数ともに大きい数字を叩きだすことが期待されます。記念競輪は「ゴールドカップレース」の名称で毎年10月に開催され、今年は10月24日からの4日間で開催される予定となっております。
かつて群馬から移籍してきた後閑信一元選手が、当地で無類の強さを見せ(2013年オールスター優勝。記念競輪は2009(平成21)年からの3連覇を含む4勝)、ファンから「ボス」と呼ばれるなど人気を博したことでも知られるこの競輪場は、一体どんな特徴を持っているのでしょうか?
予想のヒント

京王閣競輪場は1周400mの「4バンク」であり、他の「4バンク」競輪場同様にクセのないバンクとして知られていますが、バックスタンド側には道路を挟んで多摩川が流れており、そこから風が吹き付けると、1センターのあたりから向かい風となって非常に走りづらくなり、先行選手にはキツい展開となるようです。カントが緩めであり、スピードに乗り過ぎると外側に膨れる傾向にあります。競りはイン有利ながら、バックスタンドまで進めばアウト側からでも十分競ることができるようです。したがって番手を取りにいく際の競りは、2角辺りで仕掛けるのが得策の様です。
参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

決まり手

1着入線率が「差し」54%と5割以上を占めていますが、考えられるのはクセがなくて走りやすい上に、風が吹くと先行選手が「風よけ」となることから、「差し」選手に有利な展開になりやすいということでしょう。実際、ホーム特観席がガラス張りに改築されてからというもの、それまでガラス張りでなかったホーム特観席が風を通す役目を果たしていたのに、ガラス張りになったことで強い風が吹くとスタンドで跳ね返され、それが前述のように1センターあたりで向かい風となる要因となっています。
2着入線率を見ても、「差し」33%「マーク」37%と、先行するより追い込む方が有利ということがわかりますね。
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直近の傾向
<6月4日~6日:やきとりおおしば杯&デイリー杯/全10レース制>
それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

3日間の成績を見ると、「逃げ」選手は1着・2着ともに5つずつ挙げていますが、「捲り」選手は1着15回に2着4回、「差し」選手は1着10回に2着8回、「マーク」選手も2着13回と、「逃げ」選手以上に結果を残していることがわかります。
3日間の状況を見ると、天気はほぼ恵まれた状態の晴天、風速も2~3m程度と強い影響を受けるほどのものではなく、「捲り」や「差し」がききやすい状態だったと考えられます。「逃げ」を打った分だけ、後ろの選手の目標になりやすいという事情もあり、やはり先行選手を積極的に買うのは避けたいですね。
まとめ
・「差し」選手に有利なバンク。強風が吹けばなお有利。
・カントが緩い分、スピードを出し過ぎると外に膨れる危険。
・競りはイン有利も、バックスタンド付近ではアウトからでも競り可能。
クセのない標準的なバンクだけに、当日の風・天気の状況や、メンバー構成などをしっかり見極めた上で、車券作戦を考えたいですね。
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