岸和田競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

現在改築工事中―杮(こけら)落としは特別競輪

 今回は、現在大規模な改修工事に入っている岸和田競輪場についてご紹介します。2期に亘って行われている工事の1期目途中ですが、昨年7月から来年2021(令和3)年5月までの約2年を要している長期工事のため、懐かしさすら覚えている方も多いのではないでしょうか?

 開設されたのは1951(昭和26)年であり、全国の他の競輪場と同様に、立て続けに開設されていった中で、当競輪場も開設されました。

 特別競輪はかなりの開催実績があり、全日本選抜競輪は1992(平成4)年以来4回、日本選手権競輪は1970(昭和45)年以来3回、高松宮杯記念競輪は2013(平成25)年以来5回(うち2017(平成29)年から2019(令和元)年は3年連続で開催)、オールスター競輪は1964(昭和39)年以来5回を数えており、西日本で初めて開催された2014(平成26)年のKEIRINグランプリも、ここ岸和田で開催されました。

 2000年以降においては積極的に特別競輪の開催誘致を行っていて、現在は廃止となったSSシリーズ風光るも、第1回目の開催が岸和田で開催されるなど、積極的な営業展開を行っております。なお来年5月の第1期改修工事が終了した翌6月17日から20日の4日間の予定で、2年ぶりに高松宮記念杯競輪が開催される予定となっています。

 開設記念は「岸和田キング争奪戦」と銘打たれて、毎年11月に開催されていましたが、2009(平成21)年度からは3月に開催されるようになりました。また2011(平成23)年は東日本大震災の影響で中止になりましたが、翌月に同じく中止となった川崎競輪の開設記念と日程と出場選手を交換する形で開催することとなり、「がんばろう日本G3 in 岸和田」と銘打たれる形で被災地支援競輪として開催されるに至りました。ちなみに2012(平成24)年は10月に、2014(平成26)年は11月と12月に跨ぐ形で開催されました。

 この他にも、当地のイメージキャラクターであるライオンの「チャリオン」に因んだ「チャリオンカップ争奪戦」や、現役時代に関西の総帥として君臨し、日本選手権競輪やオールスター競輪などを制した石田雄彦元選手を称えた「石田雄彦杯」や、「ヤマセイ」の愛称で知られ、元祖「ミスター競輪」とも称された山本清治元選手を称えた「ヤマセイ杯」が、それぞれ開催されています。

 先述のように現在は改修工事期間中につき、近隣の和歌山競輪場や九州の小倉競輪場を借り上げて、それぞれ開催している状況の当競輪場ですが、バンク改修や周囲の建物状況にも変化があるようであり、改修後は傾向に変化があるかもしれません。1周400mの「4バンク」であることは変わりありませんが、あくまで【参考】としてお読みいただければ幸いです。

岸和田競輪場における予想のヒント

西側が海のため、浜風が入り込む。バック側は追い風が吹く。

ただし天気が悪化すると風向きが変わり、ホーム側で追い風に変わる。

通常はバック追い風のため、2角からの捲り・差しが有効。

 岸和田競輪場は1周400mの「4バンク」であり、みなし直線距離も56.7mと比較的長いことや、カントが30度と幾分緩めなことから、追い込み型の選手に有利な形状となっています。風向きによって「逃げ」選手がそのまま逃げ切ってしまうなど傾向が変わることもありますが、基本的には「差し」「追込み」等の選手に有利に働くと言っても過言ではないでしょう(後述)。

 競輪場の西側は大阪湾に面しており、海からの浜風が吹き付けることから、バックスタンドでは追い風と変わります。そのため作戦としては、2コーナー付近から仕掛けるのが有効と言われています(岸和田競輪場公式サイトより)。ただし天候が悪化すると風向きが変わってホーム側で追い風となることから、当日の風向きには十分注意を払う必要があります。

 参考までに、当地のバンクデータを紹介しておきます。

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岸和田競輪場における決まり手

 1着入線率では「差し」が50%と高い数字を誇るものの、「逃げ」も18%を記録しており、他の競輪場と比べて高い数字となっています。また「捲り」も32%を記録していて、先行して捲りを打つ選手には、有利なコースとなっています。2着入線率でも、「マーク」「差し」の数字が高いものの、「逃げ」選手も16%の数字を記録しており、風向きによっては「逃げ」選手の台頭の余地もあるということを示しています。

 ではクラス別にしてみると、どんな結果となっているでしょうか?

決まり手データ(S級)
決まり手データ(A級)
決まり手データ(L級)
決まり手データ(G1)
決まり手データ(G3)

 さすがにS級になると、「逃げ」選手の1着入線率も低くなりますが(14%)、それでも他場と比べても比較的高い数字であり(他場では概して10~13%といったところでしょう)、2着入線率についても「逃げ」選手は15%を記録していますので、「逃げ」選手にも一定の浮上余地があると言えましょう。A級の「逃げ」選手についても、1着19%2着16%とこちらも高い数字をマークしており、注意が必要でしょう。

 グレード別に見ると、高額賞金が絡むG1では「逃げ」選手の1着入線率が11%、2着でも14%とグッと下がりますが、G3では1着14%2着16%とやや数字が上がっており、やはり賞金が高くなればなるほど、人間の思惑が働きすぎるということを示しているのかもしれません(G2はレースのサンプル数が少ないため、割愛しました)。

岸和田競輪場における直近の傾向

2019年6月24日~26日

F1開催・11レース制

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら(とは言っても改修前の話ですので、1年半前の話にはなりますが…)、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 全体的には「逃げ」の1着入線率が非常に高く、初日で7回、3日目で4回を記録していました。とはいえ初日と3日目では風向きも違い、むしろ3日目は無風状態であったので、恐らくは風向きをみて各選手が仕掛けどころを変え、初日は2コーナー、3日目はホーム手前で仕掛けてきたことがわかります。ちなみに2日目は「逃げ」2回「捲り」6回でしたが、これも風向きを考えて、「逃げ」選手有利と見た「捲り」選手が、早めに動いてきた結果かもしれません。

 なおS級戦・A級戦ともに、レースの傾向は全体的なものとそれほど変わりはありませんでしたので、詳細な説明は省きます。

岸和田競輪場における「まとめ」

「差し」優勢ながら、風向きによっては「逃げ」もできる。

風向きが変わりやすいので注意。特に天候悪化時は要注意。

来年の改修後には傾向が変わる可能性あり。

 改修後はバンクの特性や周辺の建物等の配置が変わることが予想され、それによってレースの傾向も大きく変わってくると思われます。まずはこれまでの傾向を頭に入れつつ、改修後のレースをよく見た上で、どう変化しているのかを見極めたいですね。

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