

地震からの復興に向けて再建中
今回は、2016(平成28)年の地震で開催休止に追い込まれながらも、復興に向けて再建中の、熊本競輪場についてご紹介します。
開設されたのは1950(昭和25)年であり、現存する競輪場においては日本最南端の競輪場であります。前述の通り、同年4月16日の平成28年熊本地震によってバック特観席の窓ガラスが破損した上にバンク等にも被害が出たため、応急危険度判定士によって建物への立ち入りは危険と判断され、本場開催と場外発売は中止されました。
その後、6月に入って前売り発売所等の施設を使うことで場外発売は再開されましたが、本場開催は現在も休止されたままになっています。予定では今年の10月に再開見込みでしたが、雨水対策工事を新たに施すことになったため、来年(2021年)12月に再開される見込みです。
特別競輪は、1986(昭和61)年と2007(平成19)年に全日本選抜競輪が、1995(平成7)年と2002(平成14)年にオールスター競輪が、2012(平成24)年には日本選手権競輪(九州地区で初めての開催)が、それぞれ開催されました。また記念競輪は、「火の国杯争奪戦」と銘打たれて毎年10月に開催されており、今年は先日小倉競輪祭を制した郡司浩平選手(神奈川)が制しました。他にも、現役時代に韓国へ競輪の実技指導に赴いたことで、日韓競輪交流親善大使に任命された矢村正元選手(26期)を称えた「日韓競輪親善大使記念矢村正杯」や、日本競輪選手会の会長として輪界の発展に尽くした松本秀人元選手(14期)を称えた「松本秀人杯」が開催されています。なお2016年の「松本秀人杯」からは、記念競輪も含めて久留米競輪場で代替開催されており、翌年以降も久留米競輪場で開催されております。
2012(平成24)年10月から、一般来場者立ち入り区域全体をカバーする無料Wi-Fiサービスを、全国の競輪場の中で初めて導入するなど、ファンサービスにも積極的な熊本競輪場の特徴と傾向は、一体どうなっているのか、見ていきましょう。なお現在改修中で、改修後は現在の1周500mの「5バンク」から、400mの「4バンク」に変更される予定とのことから、あくまで【参考】としてお読みいただければ幸いです。
熊本競輪場における予想のヒント

・直線距離が全国最長。早仕掛けは自らの首を絞める。
・直線差す場合は外からの仕掛けがベター。
・先行選手には厳しいバンク。後方から攻めた方が良いかも。
熊本競輪場は、1周500mの「5バンク」であり、元々陸上競技場だった場所に競輪の走路を設置する形でつくられました。当初は1周400mで設計されていましたが、直線部分を伸ばす形で作られたことから直線距離が長くなり、みなし直線距離は全国最長の69.5mとなっていて、あまりに長すぎることから「滑走路」の別名が付いています。そのため、先行選手には非常に厳しいバンクとなっており、番手でマークする選手にしても、仕掛け時を間違えると後位の選手に差される虞すらある、難しいバンクであると言えます。直線は内側より外側の方がよく伸びるようです。
なお先述したように現在改修中で、改修後は1周400mの「4バンク」に生まれ変わる予定ですが、ここでは現在の状況を基にしたバンクデータを貼っておきます。

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熊本競輪場における決まり手

全国最長の直線距離を誇るだけあって、1着入線率は「差し」が圧倒的に多く全体の6割を占めています。早く仕掛けた選手は、直線で足がもつれて沈没するパターンが多いようであり、先行選手泣かせのバンクと言えます。また2着入線率も、「マーク」37%「差し」34%と合わせて7割を占めており、こちらも先行選手には厳しい状況だと言えましょう。
ではクラス別にしてみると、どんな結果となっているでしょうか?
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1着入線率で「差し」の確率が、S級よりA級の方が少なくなっておりますが、それでも全体的には「差し」優勢であり、S級では1着62%2着38%、A級でも1着58%2着37%、マーク選手も2着入線率が34%と非常に高い数字を記録しています。グレード別に見ても、G1レースでは「差し」の1着入線率が63%で2着入線率も34%、G3レースでも「差し」が1着61%2着40%と高い確率を示しています。
これに対し「逃げ」の1着2着入線率ですが、S級では12%と13%、A級では15%と14%、G1レースでは双方ともに14%、G3レースでも双方13%と、確率が低くなっているのが目立ちます。
やはり直線が長いだけあって、「差し」などの追い込み戦法を採る選手に有利に働いていると言えますね。
熊本競輪場における直近の傾向
2016年3月4日~6日
F2開催・10レース制
それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

傾向とは打って変わって「逃げ」選手の1着入線回数が多く、初日5回・2日目6回・最終日4回で合計15回を数え、3日間全30レース中の半数(50%)を占めました。考えられる要因としては、2日目に強めの風が吹いたのですが、これが「逃げ」選手にとって追い風になり、逃げ切りを容易ならしめたのではないかと思われます。
一方、2着入線率については圧倒的に「マーク」選手が多く、3日間の中で連日半分、あるいはそれ以上の入線を記録しています。考えられるのは「逃げ」選手をマークした形での入線ということですが、こうした手堅い戦法ができる選手は、日本全国どの競輪場においても、手堅く入線できそうですね。
熊本競輪場における「まとめ」
・直線が長いため先行選手に不利だが、風向きによっては逃げ切りも可能。
・「マーク」選手の2着入線率が非常に高い。鉄板級の堅さ。
・仕掛けるタイミングを間違えると、後位の選手に差されやすい。
当競輪場は、直線距離が日本一長いこともあって、仕掛けるタイミングが非常に難しいことで知られていますが、当日の風向きやレースの流れなどを把握できていれば、勝利を掴むことも難しくないかと思われます。「気を見て敏に乗る」ことができる選手こそ、栄冠を手にできるといえましょう。
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