奈良競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

正式名称は「奈良県営競輪場」

 奈良競輪場は、1950(昭和25)年に開設された競輪場で、施設所有者が奈良県であることから、正式には「奈良県営競輪場」と呼ぶそうです。

 特別競輪の開催実績は、2006(平成18)年に初めて西王座戦が開催され、その後は2010(平成22)年10月に共同通信社杯秋本番が開催された程度で、他競輪場に比べて非常に少ないものとなっています。

 記念競輪は、毎年2月に「春日賞争奪戦」と銘打たれて開催されていますが、2006年には2月に前述の西王座戦を開催した関係で記念競輪の開催はなく、代わりに同レース2日目のシード競走として開催されました。また2011(平成23)年は時期移動で9月に開催されています。

 昨年2019(令和元)年に、施設所有者である奈良県が耐震調査を実施したところ、耐震性を示す数値が非常に低く、倒壊の危険性が指摘されたことから、現在は具体的な耐震対策が出るまで、スタンドは一部エリアが立ち入り禁止になるなど、開催にも影響を及ぼしている状況です。また新型コロナウイルス感染症の影響により、今年の開設記念は無観客によって開催されたため、車券発売は電話投票ないしインターネット販売に限定されたことから、車券売り上げは前年の3割程度に低迷して、大幅な減益を余儀なくされました。

 では奈良競輪場の特徴と傾向について見ていきましょう。

奈良競輪場における予想のヒント

みなし直線距離が短く、カントも緩い。

バックスタンド付近で追い風が吹いている。

以上のことから「逃げ」が圧倒的に有利。

 奈良競輪場は、1周333mの「33バンク」であり、しかもみなし直線距離が38.0mと非常に短く(「33バンク」および全国的には、同36.1mの小田原に次いで2番目に短い)、全体的に丸みを帯びた形態となっており、そのため「コーナー上にゴールがある」などという名言が出るくらい短いものとなっています。

 その上、カントも33度と緩めになっていることから(「33バンク」の中では2番目に緩い)、完全に「逃げ」有利のバンクとなっており、後方に置かれた選手は「捲り」も「差し」も打ちようがなく、手も足も出ないほど戦いにくい場所であると言えます。

 風はバックスタンド付近で追い風が吹いている模様であり、これらの点を考慮しても「逃げ」選手が圧倒的に有利な状況であると言えましょう。

 参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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奈良競輪場における決まり手

 1着入線率を見ると「逃げ」が24%と高く、全体的には「差し」が4割をマークしているものの、全国的に見てみるとこれほど「逃げ」が決まる確率が高い競輪場も珍しいと言えましょう。

 2着入線率を見ても、一番高いのは「マーク」選手の44%であり(「逃げ」も19%と高い数値を示しているが)、これも全国的に見て高い確率を示しています。おそらく「逃げ」選手のラインに付けている「マーク」選手が、高い割合で2着に雪崩れ込むということではないかと考えられますね。

 ではS級とA級を比較したら、どうなるでしょうか。

S級戦における決まり手
A級戦における決まり手

 S級戦でも「逃げ」が1着入線率19%、2着入線率18%と、こちらも全国的に高い数値を示しており、「マーク」選手は2着入線率42%となっています。

 A級戦になるとさらに「逃げ」有利となり、1着入線率25%、2着入線率20%と、かなり高い割合で入線していることが分かります。

 やはり奈良競輪場においては、先行することが必須条件であると言えますね。

奈良競輪場における直近の傾向

4月15日~17日

Kドリームス杯

7レース制(全レースA級戦)

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 3日間を通じて1着が13回と非常に高く、全体の62%を占めました。

 これに対し「捲り」5回「差し」3回であり、やはり「逃げ」を打った選手が多く勝ち上がったということが分かります。

 2着を見てみると「マーク」選手が一番多くて10回(47.62%)でした。やはり傾向どおりの結果になっていることが分かりますね。

 ただし最終日を見てみると、「逃げ」選手は1着に入る回数が初日・2日目に比べて低下しており、「捲り」「差し」選手が勝つケースが増えています。おそらくは「逃げ」選手が、最終日に1着に入るべく多少無理な戦いを仕掛け、少しでも貰える賞金を増やしたいという意図が働くも、それが裏目に出た結果ではないかと考えられます。

奈良競輪場における「まとめ」

1着は「逃げ」選手。2着は「マーク」選手が狙い目。

直線距離が短く、カントも緩いので、後方の選手には不利。

ただし最終日は「捲り」「差し」選手が勝つ割合も増える。

 バンクの特性を考えると、やはり「逃げ」選手に有利であることは否めませんが、開催最終日が近づくにつれて、その割合も減ってくることが分かりました。やはりみんな考えていることは一緒のようで、そうした細かい部分にまで考えを巡らせる必要があるのかもしれませんね。

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