
気軽に「旅打ち」気分が味わえる
小田原競輪場は、1949(昭和24)年に創設された、神奈川県内4競輪場(現在は3競輪場)で2番目に設置された競輪場です(最初に設置されたのは川崎競輪場)。
東京から東海道新幹線こだま号で30数分、新宿から小田急ロマンスカーで最速1時間10分と、都心からもそれほど遠くない距離に位置することから、日帰りで「旅打ち」を味わうことができる場所としても知られています。
同県内に川崎・平塚の両競輪場や、隣県静岡とはいえ小田原から約40kmの距離に伊東温泉競輪場があることから他場との競合が多く、加えて施設の狭隘化で選手宿舎が競輪場から離れた位置にあること等により、今日まで特別競輪の開催実績がありませんが(ガールズケイリンについても、女子選手の控室がないことから、今日まで開催実績がない)、毎年8月に開催される記念競輪「北条早雲杯争奪戦」は、夏休みを利用して全国各地から訪れるファンも多く、通常開催とは違った賑わいを見せています(今年は今月27日から30日まで、4日間にわたり開催予定)。
そんな小田原競輪場の特徴は一体どんなものでしょうか?
予想のヒント

小田原競輪場は1周333mの「33バンク」で「すりばちバンク」と呼ばれるほど傾斜のきつい走路を有しており、センター部分が35度と全国屈指のきつさを有しています。みなし直線距離が36.1mとかなり短いですが(1周335mの前橋競輪場も含めると、1周333mの競輪場では全国最短)、コーナーを回ってから実際の直線がある程度確保されており、極端に短いわけではないようです。加えて直線からカーブに入る際の傾斜の盛り上がりが急であることから、コーナー外側からの捲りは決まりにくい傾向にあるようです。
これらの点を踏まえると、先行選手に有利ではありますが、4角から直線に入るところで捲りが決まれば、最後に差し切りというケースもあるので決定的に先行有利というわけでもなさそうです。
参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

決まり手

1着入線率を見てみると「逃げ」が20%、「捲り」が34%を記録しており、先行有利のようにも見えますが、「差し」も46%を記録しており、一概に先行有利とは言い切れないようです。2着入線率を見ても、「逃げ」が19%、「捲り」も17%を記録していますが、これらは今まで言及・紹介してきたように、どの競輪場でも記録されている入線率よりも若干高い程度のものであり、先行選手がやや有利というくらいのものと言えます。
「33バンク」といえば、直線が短くて追い込みがききづらいというイメージがあり、それが「先行有利・追込不利」という評価につながるものと考えられますが、データを見ると実はかなり違いがあるということがおわかりいただけるでしょう。
ただし、いくら「先行選手がやや有利」とは言うものの、先述したカントのきつさ等を考慮すると、後方にいる選手には不利であるとも言えます。したがって、勝利を掴むためには比較的前の方に位置付けることが必要でしょう。
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直近の傾向
<7月25日~27日:デイリースポーツ杯/9レース制>
それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

「逃げ」選手が、初日は4勝したものの、日を追うごとに数字が変化し、最終日には「逃げ」2勝に対して「差し」が7勝と、圧倒的な差が付きました。全国屈指のカントのきつさを、逃げて乗り切るのに体力を消耗して、疲れが出てこの結果になったのかとも考えられますが、このデータを見てもわかりますように、圧倒的に先行有利とは言えないようですね。
まとめ
・先行有利も、捲って差し切りを決めるケースもあり。
・カントがきつい分、捲る場合は早めに動かないと勝利は掴めない。
・日を追うごとに、先行より追込有利になる場合がある。
様々な状況により、定説が崩されるということは競輪ではよくあることですので、できる限りそのシリーズの結果等をよく見て、勝負に臨んだ方がいいですね。
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