
東日本における競輪発祥地
大宮競輪場は、1949(昭和24)年に埼玉県大宮市(現・さいたま市大宮区)の大宮公園内に作られました。日本においては、小倉・大阪住之江両競輪場に次ぎ3番目にできた競輪場であり(両競輪場とも、前年1948(昭和23)年に創設。大阪住之江競輪場は、1964(昭和39)年に休止→のち廃止)、東日本における最初の競輪場であることから、東日本競輪発祥の地としても名高い場所です。
特別競輪は、1955(昭和30)年の全国都道府県選抜競輪(現在は廃止されている)以降開催実績がありませんが、1月に開催される記念競輪「倉茂記念杯」(「競輪の生みの親」とされている、倉茂貞助の功績を称えて創設されたシリーズ)には、出場メンバーに毎年錚々たる選手達が名前を連ね、特別競輪並みの熱戦が展開されることで有名です。ちなみに今年の同記念杯優勝者は、ここ大宮をホームバンクとする平原康多選手(87期)であり、2008(平成20)年の初優勝から数えて、通算6回目の優勝を飾っています。
日本で3番目に創設されたことから、揉まれに揉まれてきた古くからのファンも多く存在し、大穴決着かと思って払戻金を見たら、案外配当がつかなかったということも多々あります。したがって、大宮のファンの目は侮れないと言えましょう。
そんな百戦錬磨のファンが多い大宮競輪場で、車券を当てるためにはどうしたら良いでしょうか?特徴と傾向を見ていきましょう。
予想のヒント

大宮競輪場は、先述の宇都宮両競輪場同様に1周500mの「5バンク」であり、みなし直線も66.7mとかなり長いことから(全国で2番目の長さ。最長は熊本競輪場の69.5m)、直線の長さになぞらえて「大宮競馬場」などと古参のファンから呼ばれているようです。
またカントが深いことでも知られており(26°16′40″)、後方を走る選手でも前を走る選手を捕まえるために、コーナーを回って上昇するための体力を極力抑えられるという利点があります。そのため、先行選手には総じて不利であって「差し」「追込」の選手に有利であるとされています。
なおバックスタンド側では風の影響を受けやすく、夏場は追い風になりますが、冬場は反対に向かい風になる傾向にあるようです。
参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

決まり手

1着の決まり手を見ると「差し」が63%と圧倒的な数字を示しており、反対に「逃げ」はわずか14%でした。また2着の決まり手も「差し」41%「マーク」34%に対し、「逃げ」12%と、こちらも圧倒的に追込型有利の数字が出ました。
特に考えられるのが、先行した選手のラインに乗っかり、先行選手を交わして先頭に立ったものの、直線が長いゆえに、そのまた後ろにいた選手に交わされる「交わしの交わし」が利きやすい点です。この辺は宇都宮競輪場同様「5バンク」の特性とも言えるでしょう。
とはいえ「逃げ」選手も、10%前後とはいえ勝ち星を挙げる人がいるのですから、裏を返せばその選手は余程の実力の持ち主と言えるでしょう。こうした選手はまた別の意味で憶えておく必要があると思います。
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直近の傾向
<7月15日~17日:A級1・2班戦&チャレンジ戦(3班戦)・全9レース制>
それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

一覧表を見てもわかるように、3日間で「差し」選手が1着17回(63%)、「マーク」選手が2着9回(33%)と高い数字を記録しました。しかし、傾向的に不利と言われていた「逃げ」選手が1着入線率、2着入線率ともに26%と高い数字をマークしていました(2着入線率26%は「差し」と同じ確率)。
ただしよく調べてみると、チャレンジ戦(A級3班戦)において、若い「逃げ」選手がそのまま逃げ切るか、逃げ粘って2着に入るというケースがほとんどであり、出走メンバーもほとんどが若い選手か高齢の選手でしたので、この結果には納得できます。
したがって、傾向は傾向として、そのレース内容・出走メンバーの顔触れも考慮した上で、車券作戦を立てる必要がありそうです。
まとめ
・基本的には先行不利、差し・追込選手を狙うべし。
・ただしメンバー構成によっては、逃げ粘りもあり得るので注意。
・夏と冬で風向きが違うので、その点も考慮して作戦を立てたい。
追込型の選手が有利という点を踏まえつつ、さまざまな要素を考えながら車券作戦を立てる必要がありそうです。一筋縄ではいかないですが、そうした複雑なところが競輪予想の楽しみでもありますし…。
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