静岡競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

数々の名勝負が展開された競輪場

 静岡競輪場は、1953(昭和28)年に開設され、全国43競輪場の中では遅く設けられた部類の競輪場です。

 かねてから大きなレースが開催されていることでも有名な競輪場であり、日本選手権競輪が1994(平成6)年から5回、オールスター競輪が1974(昭和49)年から2回、全日本選抜競輪が2015(平成27)年に、かつてS級S班選手のみが出場した「SSシリーズ風光る」が2010(平成22)年に、そして輪界実力日本一決定戦・KEIRINグランプリが2018(平成30)年に関東・近畿以外で初めて開催されてきました。

 また記念競輪は「たちあおい賞争奪戦」として毎年2月に開催され、今年は三重の浅井康太選手が全レース1着の完全優勝を飾ったことで話題になるなど、数々の名勝負が繰り広げられてきました。

 また静岡競輪場は、首都圏から離れているにもかかわらず、全国トップクラスの集客力を誇っており、前述のKEIRINグランプリ2018開催当日では22,110人の入場客を記録しましたが、開催当日に2万人以上の観客を集めたのは、2008(平成20)年のKEIRINグランプリ(平塚)以来10年ぶりであり、1994(平成6)年の日本選手権競輪では、過去最高売り上げ記録(43,013,705,100円)をマークしています。

 そんな静岡競輪場の特徴はどんなものでしょうか?データを見ながら解説していくことにします。

予想のヒント

1周400mだが500mの感覚で乗った方がベター

向かい風になると先行選手には非常に厳しい。

基本的に「差し」有利も、「逃げ」選手にもチャンスあり。

 静岡競輪場は1周400mの「4バンク」であり、みなし直線も56.3mと世間一般の「4バンク」とほぼ同じということで知られています。直線も特に伸びるコースというものが存在せず、このため選手個々人の実力が如実に反映されるものと考えられます。ただし、建物の隙間から風が吹き込むことがしばしばあり、それが向かい風になることが多いことから、風が吹いた日の並び順には気をつけておくといいでしょう。

 またカントは30度と比較的キツめの傾斜であり、「捲り」が決まりやすいことから、「逃げ」を打ちたがる選手が少なく、残り1周になってようやく動き出すほど、選手達は脚を貯めたがる傾向にあります。そのため後方にいる選手は最後差し切れなくなることもしばしばあり、「逃げ」選手が一定の割合で粘り勝ちを収めることも少なくありません。

 参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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決まり手

 1着入線率は圧倒的に「差し」優勢であり、半数以上を占めています。また「捲り」が31%を占めており、先述したようにカントがキツめにできていることから、「捲り」を打って前の選手を捕らえやすいという傾向があるようです。

 2着入線率を見ても、「マーク」37%に次いで「差し」32%と高率であり、「逃げ」15%と比べると、ここでも「差し」有利のデータが出ています。

直近の傾向

<8月14日~16日:第3回古代建設杯/9レース制>

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 3日間の通算成績を見ても分かるように、1着のところで「捲り」「差し」が「逃げ」の3倍程度の差をつけており、やはり追込型有利ということを立証できたと思います。レース展開によっては「逃げ」が決まる場合もありますが、基本的に「逃げ」は有利ではないということが言えると思います。

 2着に至っては「差し」と「マーク」がほとんどであり、「逃げ」「捲り」といった先行型の選手には分が悪いようです。

まとめ

勝利を拾うには「捲り」「差し」を重視せよ!

当日の風の影響には要注意!

1周500mと考えて車券作戦を立てるべし!

 ちなみにこの競輪場には「富士山を見るな」という言い伝えがあり、通常選手達はバンクにいる間は競走に集中しているがゆえに、バンクからスタンド後方の富士山を見る位置にはありませんでした。そのため、4角大外に回った瞬間、自身がバンクの外側に振られてしまい、そこで富士山の姿が見られるということは、失速して膨れていることになるので、富士山を見ること=負けを意味してしまうことから、そんな言い伝えがあったそうです。

 さて、その通りになることやら?

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