玉野競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

改修後はホテルと一体の競輪場に

 今回は、先日ミッドナイト競輪「競ステ杯」が開催された岡山県の玉野競輪場について紹介します。かつては本田晴美(51期)・小橋正義(59期)といった有力選手が本拠地にしていた場所でもあり、彼らが引退した今でも、玉野といえば両選手を思い起こさせる競輪場でもあります。

 玉野競輪場は1950(昭和25)年に開設された競輪場であり、かつては先述した両選手が本拠地としていて、ここで練習を積んで脚を磨き、その後数多くのレースで名勝負を繰り広げる基礎を築き上げました。

 特別競輪は、2000(平成12)年にふるさとダービー、2005(平成17)年に西王座戦、2010(平成22)年に東西王座戦が、それぞれ開催されましたが、今日に至るまでG1級のレースは開催されていません。

 記念競輪は「瀬戸の王子杯争奪戦」と銘打たれて開催されており、開催時期は近年3月になることが多く、今年は3月5日から8日の4日間で開催されました(優勝者は郡司浩平(神奈川)・新山響平(青森)両選手)。ただし新型コロナウイルス感染症の影響により、無観客で開催されたことから車券売り上げが前年比約36%ダウンと大幅な赤字を計上しました。一方で、5月の大型連休の際は、日本選手権競輪(静岡)をはじめ全国各競輪場で開催中止が相次いだことから、開催されていた玉野競輪に電話ないしインターネット投票が殺到し、同月5日から7日のナイター開催(F2)では、売り上げが当初見込みの4倍である16億円を計上するという驚異的な結果を残しました。

 2016(平成28)年からはミッドナイト競輪の開催が開始され、通常のナイター競輪開催と合わせて、車券の売り上げアップに貢献しているようです。また今年から段階的に改修工事を進めていき、2022(令和4)年には全国初となるホテル併設型の競輪場として生まれ変わる予定です。

 大型連休中の驚異的な売り上げといい、ホテル併設型競輪場への改修といい、何かと話題の多い玉野競輪場の特徴と傾向は一体どんなものでしょうか?

玉野競輪場における予想のヒント

みなし直線が短いが、風の影響もあって先行有利とは言い難い。

しかし夜は風の影響も少ないので、むしろ先行有利。

雨の後は風が強い。当日の天候には要注意。

 玉野競輪場は1周400mの「4バンク」であり、一般的な競輪場といって良いでしょう。みなし直線は47.9mと「4バンク」の中でも下から数えて4番目、全国的にも9番目に短く、全体的に見ると円に近い形状をしています。またカントが30度と緩く、クセのない走りやすいバンクと評されています。

 したがって先行有利と目されがちですが、海の近くに立地していることから1コーナーないし3コーナーからは風が吹き付け、特に冬場は勝負どころであるバックスタンド後方から強い風が吹き付けるため、必ずしも先行選手有利というわけではないようです。しかしナイターおよびミッドナイト競輪開催の場合、夜は風の影響が少ないことから、逆に先行有利に働くようです。また雨の後は必ずと言っていいほど風が強くなるようであり、レース当日の天候には十分注意を払いたいところです。

 参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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玉野競輪場における決まり手

 1着入線率を見ると「差し」54%「捲り」30%と、「逃げ」の16%を大きく圧倒しています。2着入線率を見ても「マーク」37%「差し」32%と、先行型より追込型有利と言えるでしょう。

 ではS級とA級を比較したら、どうなるでしょうか。

S級戦における決まり手
A級戦における決まり手

 S級戦では1着入線率が、「差し」56%「捲り」31%に対して「逃げ」13%とますます「逃げ」が不利であり、2着入線率も「マーク」36%「差し」33%に対して「逃げ」14%ですから、むしろ逃げた選手はレースにおけるペースメーカー・目標で終わる可能性が高いと言えましょう。

 A級戦では「逃げ」選手の1着入線率も幾分上昇しますが、それでも追込型有利の状況は変わっておらず、やはり先行型の選手は不利であるということが分かりますね。

玉野競輪場における直近の傾向

9月3日~5日

競ステ杯

9レース制(全レースA級戦)

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 この3日間は風の影響も、ほとんどなかったようであり、そのため一般的に言われている特徴・傾向とは違って、「逃げ」選手の活躍が目立ったシリーズでした。特に初日は「逃げ」が6勝、2日目も4勝しており、みなし直線距離の短さが大いに働いたと言えるでしょう。

 反対に2着は傾向どおり「マーク」「差し」選手の活躍が目立ち、3日間で8割近くの高い入線率を記録しました。こちらは風が吹こうと吹かずと関係ないのかもしれませんね。

玉野競輪場における「まとめ」

風の強い日は追込型、弱い日は先行型を頭に狙え。

2着は「マーク」「差し」選手から狙える。

雨の後と冬場は特に風が強い。先行型選手には大いに不利。

 海の近くにある競輪場ですので、どうしても風の動向に影響されやすいですから、当日の天候は必ずチェックしておきたいですね。自然の状況を的確に把握することも、車券検討には重要な要素ですから。

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