
競艇にも負けない「強い」豊橋競輪場
豊橋競輪場は、1949(昭和24)年に開設された、中部地方で初めての競輪場でもあります。東西に浜名湖・蒲郡といった競艇場がある関係上、常に観客の争奪戦に晒されて、集客という面で苦戦を強いられ続けてきました。事実、2002(平成14)年に当時の豊橋市長が、当年度限りの競輪事業廃止を表明しており(その後、撤回)、それほどに苦しい台所事情であったことがしのばれます。
しかし、存続が決まってからの同競輪場の成長ぶりはすさまじく、特別競輪は2005(平成17)年に「ふるさとダービー」(過去、1997(平成9)年と1999(平成11)年にも開催があったので、これで3回目の開催)、2011(平成23)年に東西王座戦、そして今年は、同競輪場初となるG1開催・全日本選抜競輪が開催されました(優勝者は清水裕友選手(山口))。
また記念競輪は「ちきり賞争奪戦」(豊橋市の市章「千切」にちなんで命名されたもの)が毎年8月に開催されており、地元豊橋の所属である金子貴志選手(75期)が過去3勝していることでも知られています(今年は全日本選抜開催があったため開催なし)。
ボートレースの攻勢にもめげずに存続している、この豊橋競輪場の特徴とは一体どんなものなのでしょうか?
豊橋競輪場の予想のヒント


・以前「33バンク」だった影響で「4バンク」の今もカントがキツい。
・冬から春にかけてはバック付近で向かい風になりやすい。
・「差し」有利だが、「逃げ」も決めやすいバンク。
豊橋競輪場は1周400mの「4バンク」ですが、みなし直線も60.3mと長く(「4バンク」の競輪場の中では6番目に長い)基本的には「差し」「捲り」の選手に有利ですが、一方でカントが33度とキツくなっていることから(以前までは1周333mの「33バンク」であり、現在は「4バンク」に改修されたものの、「33バンク」時代の名残が残って、このような形になったもの)最短距離であるインコースを進む関係上、「逃げ」の選手にも勝利のチャンスがあり、脚質的にはクセのない平均的なバンクであると言えます。
また当競輪場は、カントの曲線が「マッコーネル曲線」を用いており、これはハンドルを切らずともスムーズに曲がることのできるカーブであって、それによってカーブの手前でスピードを落とさずに曲がることができるので、どの脚質の選手にも走りやすく、勝利を掴みやすいようです。
風の影響ですが、冬から春にかけてはバックストレッチの付近で向かい風になることが多いようです。地元所属の選手の話によれば、クセがなくて先行選手には走りやすいバンクであり、捲る場合でも2コーナーから捲りをかければ決まりやすい、とのことです。
参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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豊橋競輪場の決まり手

1着入線率を見てみると、「差し」選手が55%とかなりの高確率を記録しておりますが、「逃げ」「捲り」双方合わせても45%であることから、先行選手にも勝利のチャンスがあると言えます。「差し」については、先述の曲線や風の影響等を考えると、先行するラインに付けて「差し」を決めるパターンが多いように見受けられます。
2着入線率についても「マーク」37%「差し」30%と出ていることから、全体的には「差し」などの追込型有利と言えましょう。
豊橋競輪場の直近の傾向

<7月7日~9日:「エール」のまち!豊橋。賞/9レース制>
それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。
3日間の戦績を見ると、1着に「捲り」12回「逃げ」8回「差し」7回とほぼ平均的に入っておりました。これは全日程において雨続きで天候に恵まれず、しかも風が強かった影響もあって、後方から「差し」が決まりにくかったものかと考えられます。
反面2着を見てみると、「差し」11回「マーク」7回となっており、追込型選手は1着には入れなくとも手堅く2着には入っていたということでしょうか。
豊橋競輪場・予想のまとめ
・直線が長い分だけ、全体的に「差し」選手に有利。
・風や天候の影響を受けやすい点に注意。
・捲る場合は2コーナーから発進しても大丈夫。
確率的には「差し」有利でありながらも、先述の曲線の話や、天気・風の影響によっては「差し」選手以外にも勝利のチャンスはやってくるようですので、その点に留意しながら車券作戦を考えたいところです。
とはいえ2着3着を考えると「差し」選手の方が多く絡んでおり、特に3車単・3車複を買う場合は、やはり「差し」選手中心に考えるのが無難ではないでしょうか。
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