弥彦競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る

神社の境内にある神聖なる競輪場

 弥彦競輪場は1950(昭和25)年に、越後国一之宮である彌彦神社の境内に創設された競輪場で、かつては「やひこドリーム」という企業が所有していた物を、2005(平成17)年に弥彦村へ寄贈されてから同村の所有となり、以後は村営競輪という、全国的にも非常に珍しい経営形態をとっています(村営の形態をとっているのは、ここ弥彦だけ)。

 豪雪地帯である新潟県に所在することから、一年通しての開催が難しいため、開催は毎年4月から11月までの期間限定となっており(ただし場外発売は一年を通して行う)、記念競輪は毎年6月から7月にかけて「ふるさとカップ」の名称で開催されています(今年は先月18日から4日間開催され、埼玉の平原康多選手が優勝)。また、関東地区の競輪場が持ち回りで毎年秋に開催する「クローバーカップ」の開催地としても知られています。

 特別競輪については、1991(平成3)年から6回にわたって「ふるさとダービー」が開催されましたが、2008(平成20)年をもって同競走が廃止になり、同競輪場が最後の開催地となりました。しかし3年後の2011(平成23)年には、同競輪場史上初となるG1開催として寛仁親王牌が開催されることとなり、以後2015(平成27)年まで5年連続で開催されました。今後は2021(令和3)年10月21日から、再び寛仁親王牌が開催される予定となっています。

 全国的にも非常に珍しい、国内唯一の村営競輪場にして、神社の境内に設置されたという非常に稀有かつ神聖なこの弥彦競輪場は、一体どのような特徴を持ち、かつ傾向を持っているのでしょうか?探ってみたいと思います。

予想のヒント

 弥彦競輪場は1周400mの「4バンク」ですが、みなし直線が63.1mとかなり長い上に(全国的には5番目の長さ。4バンクでは武雄競輪場の64.4mに次いで2番目に長い)カントが32度とややキツめに作られていること、加えてバックスタンド側で捲りを打つとスピードが衰えることなく進むことができるので、追い込みがききやすく逃げ切りを図るのが少々難しいバンク形態をしています。ただし、バックスタンド側では風の影響を受けやすく、もし追い風であった場合には、先行勢にもその恩恵がある模様です。

 参考までに、当競輪場のバンクデータを貼っておきます。

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決まり手

 先述したように、逃げが決まりにくく追い込みが決まりやすいバンクでもあり、実際に「差し」が1着入線率55%を記録したのに対して、「逃げ」が16%3倍以上の数値の差がありました。「逃げ」に「捲り」の29%を入れても、先行型の1着入線率は45%なので、いかに追込型の選手に有利であるかということが、おわかりいただけたでしょう。

 また2着入線率も、「差し」32%「マーク」36%と、追込型だけで7割近くを記録しており、こちらについても追込型有利であると言えましょう。

直近の傾向

<8月6日~8日:日本トーター賞/9レース制>

 それでは直近に開催されたレースの結果を見ながら、実際はどうなっていたのかを見ていきましょう。

 2日目こそ「逃げ」選手が4勝していますが、全体的には「逃げ」選手よりも「差し」選手の方が優位であり、3日間の数字を総合しても、「逃げ」選手の1着入線率が30%に対して「差し」選手が52%と、圧倒的な差がついています。2着入線率についても、「差し」が41%「マーク」30%に対して「逃げ」は7%と、いかに「逃げ」選手が上手く立ち回れないかということがわかるかと思います。

 なお、「逃げ」選手が4勝した2日目(8月7日)ですが、当日は朝から雨が降っており、その影響があったのかもしれませんが、逃げる選手に有利に働いていたようにも感じられます。路面が濡れたりすると、走っていて重く感じられることがある上に、滑って転倒する危険もあることから、心理的に慎重に走らざるを得なくなるという面も否めませんからね。

まとめ

圧倒的に追込型が有利。先行勢は力がないと逃げ粘るのが難しい。

バックスタンド側で追い風が吹いた場合、先行勢にも恩恵がありそう。

速度が乗りやすいバックスタンド付近で、捲りを打つと勝利に近づくかも。

 直線が400mバンクにしては長いこと、スピードが乗りやすいこと、独特のコース形態であるということを考慮して予想を組み立てると、誰が勝利に一番近いかということが、おぼろげながら見えてくるかもしれないですね。

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