競輪の魅力
バンクと呼ばれる競争路を自転車で走り競い合う競輪は、規定回数を周回し着順を決める公営競技です。
競輪は北九州市を発祥の地とする公営競技であり、バンクと呼ばれるコース(様々な距離のバンクがある)約1600mまたは2000mの距離を複数の選手が乗る自転車で数周回走り着順を競い合う。
男子激しい競技イメージがある競輪だが、“ガールズケイリン”として女子選手もこの世界で凌ぎを削り合い戦っている。
競輪では選手ごとに階級がありその階級によってだいたいの実力がわかり、S級S班を頂点に以下S級1班、2班、A級1班、2班、3班の6級班に分かれており選手たちは日々一つでも上の階級を目指して競い合っている。
開催場は他の公営競技(競馬や競艇)に比べて競輪は43ヶ所と最も多く、北は函館から南は熊本まで全国幅広い場所で開催されており、しかも毎日365日どこかのレース場にて開催されている。
そして開催時間も様々で、午前9時から午後14時半までのモーニング開催、午前10時半から午後17時までの日中開催、午後15時半から20時半のナイター開催、午後21時から23時までで通常開催と周回数が少なくスピーディーでダイナミックなレースが楽しめるミッドナイト開催(観戦はインターネットやテレビのみ)と開催の時間帯パターンが色々あるため、仕事前に仕事終わりに休みの日に自身のライフスタイルに合わせた都合の良い時間に楽しめることが競輪の魅力的なところでもあるだろう。
上記にも書いたとおり、競輪は公営競技のためギャンブルとして楽しめることができる。
車券を100円から購入(インターネットからの場合、電話投票)することができることも良いところなので気軽に趣味や小遣い稼ぎ感覚で楽しむのもよし、一発大きく狙うのもよしといったさまざまな思惑で車券購入ができる楽しさがある。
車券の種類
賭式には3連単、3連複、2車単、2車複、2枠単、2枠複、ワイドと7つの賭式があるが、スタンダードな投票方法は一着、二着を着順通りに予想し的中させる2車単。
1レース最大出場者は9名で最小は5名までのため、9名出場レースの場合的中確率は1/72となり予想は大変であるが的中したときの払戻しは大きい。
逆に5名出場レースの場合1/20と的中確率は大きく上がり的中しやすくなるが、払戻しは少なくなるだろう。
このように購入の仕方、出走表を自分なりに見極めて、1レースの出場選手数から予想することも良いし、実力差がはっきりしていて当てやすそうなレース、実力が拮抗して予想が難しいレース、好きな選手を見つけてその選手が出場しているレースなど、人それぞれでギャンブルとしての競輪または観戦としての競輪を楽しめることができるだろう。
予想で重要になる戦法とライン
戦法
まず選手がレースを勝ち抜くために武器となる脚を鍛えているが、選手個々の脚質には様々なタイプがあり、勝敗を分ける要素であるため確認が必要である。
脚質による戦法は大きく分けると3つあり、長い距離を先頭に立ってスピードを維持して走り続ける地脚タイプの“先行”、先行の後方2番手以降の選手が風を受けず終盤まで体力を温存しゴール前一気に全速でダッシュ力を駆使しスパートする地脚、スプリンタータイプの“追い込み”終盤に後方から一気に勢いをつけて追い抜くため最大限のダッシュ力が必要なスプリンタータイプの“捲り”、これらの戦法に合わせた選手の脚質タイプを見極めることも重要で、一定スピードを保ち走り続ける持久力の地脚タイプ、一瞬でトップスピードにもっていけるスプリンタータイプがあることも知っておこう。各選手がどういった脚質でどの戦法タイプなのか調べておくことで予想する軸を決めることができて、的中の確率を上げていく助けになるだろう。
ライン
またもう一つ重要で知っておくことが、“ラインを読む”ということだ。
競輪は一人の選手が各自転車を操り、先に述べた脚質による戦法で戦うため個人の技術力(スキル)やセンスといった個人能力だけで勝敗が決まるような感じだが、レース中には選手同士が連携し合ってチームで走っており、これをライン戦術という。
このラインを読むことがレース展開を紐解く重要な要素である。
ラインはレース中2人から3人で同じ地区または隣接地区の選手とで組まれることが多く、中盤のレースまで縦一列になってレースを進める。
最後の直線ぐらいまでラインを組んで各選手有利なポジションをキープし、ゴール前にライン内で1着を競い合うというレースの展開が一般的といわれている。
ライン戦術も様々なパターンがあるためラインの組み方の基本を理解して他のパターンの理解を増やしていくといいだろう。
3つの戦法による脚質とチームで結束し勝利を目指すライン戦術をレースで見極めていくことが予想をすることに必要な情報だといえよう。
これらが理解できるようになれば賭けることの楽しさが膨らむ。
最後のゴール寸前まで誰が勝つかわからないため予想は難しいが、その予測不能なレース展開を読む面白さ、そしてそれを的中させたときの格別な喜びが競輪にはある。
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