地元福井勢を中心に好メンバーが揃う
今日から開催される福井競輪70周年記念競輪「不死鳥杯」。
新型コロナウイルス感染症対策により、7車立て・近畿地方と中部地方の選手のみといった寂しい人数構成ではありますが、地元のSSレーサー・脇本雄太をはじめ、京都の快速先行・村上義弘や、復調を遂げつつある大阪の稲川翔などが参戦し、さらに地元福井勢からも多くの選手が参加するなど、熱のこもった戦いが期待できそうです。地元福井勢で注目なのは、今年に入ってA級2班→S級2班と連続で特別昇級を果たした寺崎浩平選手(本日の第8レースに出走)であり、S級特昇後も4月佐世保・5月名古屋のF1シリーズをそれぞれ完全優勝するなど、勢いは止まることを知りません。
記念競走に相応しい好メンバーが揃った4日間、どんなレースが展開されるでしょうか?ここでは初日特選(第9レース)の予想を展開してみます。
出走メンバー紹介
初日特選のメンバーは、以下の7名です。
枠 番 名前
1 1 脇本 雄太(福井・SS・逃)
2 2 稲川 翔(大阪・S1・両)
3 3 村上 義弘(京都・S1・両)
4 4 松岡 健介(兵庫・S1・両)
5 5 坂口 晃輔(三重・S1・追)
6 6 野原 雅也(福井・S1・逃)
7 7 東口 善朋(和歌山・S1・追)
脇本 雄太
前走サマーナイトフェスティバル(以下「いわき平」とする)では新車を導入したものの、今一つシックリこなかったのか、準決勝敗退で十分な成績を収められず。先月の高松宮記念杯で優勝した際の自転車に戻して、巻き返しを図れるか?地元の記念開催ということもあって、負けられない4日間となりそう。そのためにもここは、力の違いを見せつけたい。
稲川 翔
前走いわき平は決勝で3着。新型コロナウイルス感染症の影響で出走レースが相次いで開催中止になり、そのせいもあってか調子を落としていたが、前走好走したことで調子を掴めたかもしれない。ここでは脇本の後位に付けることもあり、有利なレース展開が見込まれるので、イキナリ1着があるかも。
村上 義弘
前走いわき平は準決勝敗退。今年に入って地元向日町F1シリーズを優勝したのみで、立川記念では失格、大宮記念では決勝敗退など不本意なレースが続く。近畿勢で並びを話し合った結果、松岡の後位に付けることになるも、元来先行して持ち味の出る選手だけに、自力で動いても不思議はない。ここは抑えておく必要がありそうだ。
松岡 健介
前走いわき平は予選・選抜回りで終了。今年は和歌山のF1シリーズを完全優勝しているが、さすがにこのメンバーに入ると1枚格落ちは否めない。元来差しを得意とする選手であるが、今回は村上が後ろに付くこともあって自力で動く必要があり、やりにくいレースになりそう。
坂口 晃輔
前走富山F1シリーズは決勝で2着に敗れ、完全優勝を取り逃す残念な結果に。しかし今年は各出走レースにおいて決勝進出を8回果たしており、調子落ちはなさそう。今回は中部1人のため単騎での戦いとなるが、地元勢と近畿勢が別線で戦うことから、もつれた戦いになることが予想され、間隙を突けば一発があるかも。単騎で戦うだけに逆に不気味な存在に映る。
野原 雅也
前走いわき平は予選・選抜周りで終了し、自らの持ち味を発揮できなかった。今年は玉野F1シリーズを優勝したのみで、調子が上がってこない。番手に付けたかった脇本と別線で戦うことも不利になるが、捲り・差しの戦法もとれる選手だけに、逃げにこだわらなければ、チャンスがありそうだ。
東口 善朋
前走高松宮記念杯では、準決勝で敗退するも見せ場のあるレースを展開し、地元選手として面目を施した。今年は出走レースで決勝進出が5回あり、うち4回は3着以内と善戦している。今回は野原の後位に付けるが、野原が脇本と競らずに差し戦法をとった場合、車列を捌いて浮上する余地がありそう。
ラインと買い目について
ラインとしては、以下の並びが予想されます。
6・7 4・3 1・2 5
地元福井勢が二分されることになって、非常に評価の難しい一戦となりましたが、それでも脇本のパワーは抜きんでており、ここでは負けられないでしょう。脇本の後位に付ける稲川は、2週間前のいわき平でも決勝3着に来ており、好調子を維持しているだけに両者の軸は堅いと思われます。
抑えとして近畿の大御所・村上をマークするのと同時に、野原が突っ張らずに捲り・差しに回った時のことを考えて、彼も抑えに入れておきます。
買い目(3車単)
1=2→3,5,6,7
1=6→2,3,5,7
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