かつてはお盆の頃に開催されていた小田原競輪開設記念。
現在はお盆を過ぎた頃に開催されるようになったので、「お盆＝小田原」ということがなくなってしまったのですが、それでも個人的には、小田原記念は夏の風物詩として定着をしております。
今年も記念競輪にふさわしい豪華なメンバーが揃いましたが、注目は何と言っても先日のオールスター競輪＠名古屋を制した松浦悠士選手（広島）と、地元神奈川が誇る重戦車・郡司浩平選手のＳＳレーサー対決でしょう。先行有利と目されているこの小田原で、どちらが先手を奪って主導権を握り、レースを優位に進めていくか？さっそく本日の特選競走で対決が見られますが、最終日の決勝レースで再び相まみえることになると思いますので、その前哨戦としてしっかり見ておきたいと思います。
今回はその特選競走（第９レース）と第８レース（一次予選）の２つを予想してみたいと思います。
第８レース 一次予選
ラインの並びは、このように予想されます。
地元神奈川、しかも本拠地も同じ平塚という２車（松井・和田）を中心とした戦いになりそうなこのレース、名古屋オールスター初日にバックカマシを展開した松井が、地元の利を活かして先手を奪うことができれば、あとは小田原の特性を活かして押し切ることができるはずと考えられます。同じく逃げを打ちそうな４（大矢）と７（泉谷）も黙って見ているとは思えませんが、持ち前のダッシュ力（7.15秒）とスピード（最高時速68キロ）を持つ松井の速さに敵うとは考えられず、こちらが優位と見ています。
その松井の番手を走る和田、名前の通り「捲る」レースを展開しそうで、地元のワンツーフィニッシュが濃厚ではないでしょうか。よって関心は３着に誰が入るか？という点であり、通常ならば南関ラインの６（鈴木）ですが、「逃げ」だけでなく「捲り」も打てる大矢と、２か月近くの休養を経て復帰した２（冨尾）の追い込みにも注目しておきます。
◎ 松井 宏佑
〇 和田 真久留
△ 鈴木 良太
△ 大矢 崇弘
△ 冨尾 享平
買い目
５＝１→２４６
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第９レース 特選
ラインの並びは、このように予想されます。
四分戦といえば聞こえはいいですが、実際はかなりの細切れレースであり、誰がどんなレース展開をするのかさえ不透明な一戦になったと考えます。
その最たるものが、誰が先手を奪うかという点であり、普通に考えれば地元の７（郡司）と強敵の２（松浦）、このどちらかが先手を主張するでしょうが、では一体どこで先手を奪いに行くのか？郡司・松浦ともにバックで先手を取りに行く回数がほぼ同数であり、要するに２人とも同じことを考えているので、郡司のコメント通り「流れを見て」動かざるを得ないものと思われます。ましてここ４か月間の決まり手も、「逃げ」「捲り」とも両者ほぼ同数であり、その点が予想を難しくさせているのですが…。
結論から言えば、地の利を活かせそうな郡司を中心に考えました。むしろ地元で他所の選手に主導権を奪われることにでもなったら、それこそ地元選手としてメンツを潰されたことにも等しく、全国に赤っ恥を晒すことにもなりかねません。333ｍの小田原ということもありますので、早めに動いて遮二無二主導権を奪いにいくと見ました。同じＳＳレーサーである１（佐藤）の強大な援護も付くことですし、「松浦包囲網」を形成して抑え込むことができれば、勝利はグイッと近づくことでしょう。
とはいえ松浦も特別競輪を制する強者。郡司を中心視しつつも、松浦の逆転もあると考えて、こちらのラインも念のため抑えておきましょう。加えて、単騎勝負となった５（中川）がどんな動きに出るかも分かりませんので、こちらもマークしておきたいです。
◎ 郡司 浩平
〇 佐藤慎太郎
▲ 松浦 悠士
△ 中川誠一郎
△ 古性 優作
買い目
７＝１→２３５
７＝２→１３５
７→５→１２３
７→３→１２５
２＝１→３５７
２→５→１３７
２→３→１５７
なお、こちらで記した記事「小田原競輪場の特徴と傾向から予想のヒントを探る」も、予想の参考にご一読いただければ幸いです。
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