【和歌山競輪】7月15日「日本名輪会カップヤマセイ杯」(2020)決勝予想

ヤマセイ杯とは?

 和歌山競輪場で現在開催されている「サンケイスポーツ創刊65周年記念 日本名輪会カップ ヤマセイ杯」。

 「ミスター競輪」と呼ばれた中野浩一氏が登場する以前に、輪界の第一人者であった「ヤマセイ」こと山本清治氏の名前を冠したこのシリーズは、大阪・岸和田競輪場を主戦場に活躍した同氏の功績を称えるために、2011(平成23)年に創設されたF1シリーズの競輪であり、今回は同競輪場が長期改修工事に入っている関係で、舞台を和歌山競輪場に移して行われているものです。

 一昨日13日に初日を迎え、本日がその決勝。ここではその決勝戦(第9レース)を展望すべく、予想を展開したいと思います。

メンバー紹介

 今回、決勝に駒を進めたメンバーは、以下の7名です。

枠 番 名前

1 1 石塚輪太郎(和歌山・S1・逃)

2 2 古性 優作(大阪・S1・両)

3 3 近藤  保(千葉・S1・追)

4 4 野口 裕史(千葉・S1・逃)

5 5 藤田 勝也(和歌山・S2・両)

6 6 福永 大智(大阪・S2・逃)

7 7 小森 貴大(福井・S2・逃)

石塚輪太郎

 初日特選では最終周回で、逃げる南関東勢を追い越そうとするも、途中でブロックされて逃げる野口裕史を追い越せずにズルズル下がってしまうが(7着)、2日目準決勝では、今野大輔(愛媛)に道中しつこく付きまとわれるものの、何とかその攻撃を交わして車列を捌き2着に入り込む。地元和歌山の選手でもあり、ここは負けられない戦いか。

古性優作

 初日特選では、前述石塚を利した戦いを企図するも、石塚が逃げ選手を追い越せず1センター付近で売り切れると、すかさず切り替えて自力で捲って1着。2日目準決勝は、中部勢にインコースでフタをされるも、最終周回そのフタを破り、前を行く徳島両者の攻撃を跳ね返してバックで先頭に立つと、そのままゴールして強さを見せつけた。決勝でも1番人気必至であり、完全優勝の目も見えてきた。

近藤 保

 初日特選では、逃げる野口を利して前前でレースを展開し、迫り来る地元和歌山の石塚を抑え込んで有利な戦いを進めて2着入線。2日目準決勝はラインの選手が不在で孤独の戦いを強いられるが、前を行く徳島勢の後ろに付けながらも、最終周回で車列がバラけたところを直線強襲して3着入線。レース運びの上手さが垣間見られた。決勝でも逃げる同県の野口を利しながら、道中流れを見て動くことが予想されるため、一番クサい選手としてマークしておく必要がありそうだ。

野口裕史

 初日特選では果敢に先行して主導権を奪い、地元石塚の攻撃を抑えて同県近藤の2着をアシスト(6着)。2日目準決勝では、打鐘周回・バックスタンド前で先頭を奪い、一気にそのまま1周半を凌ぎ切って1着入線。最終周回2センターで、後ろを走る福永大智(大阪)の追撃を振り切っての勝利は、強さと地足の凄さを見せつけた。決勝もバックから主導権を奪いに行く戦法と思われ、準決勝での強さを再現できるか注目される。

藤田勝也

 初日予選では、逃げる福永の番手に付けて、後ろから追撃する四国勢を抑え込んでそのままレースの主導権を握り、直線で福永を差して1着入線。2日目準決勝では、道中で他選手に競られながらも、力でこれを捻じ伏せた古性の番手に付け、直線で古性をあわや交わし去るかと思わせる勢いで2着入線。決勝は逃げ争いが激化すると思われるため、道中どう車列を捌くかが注目される。

福永大智

 初日特選では、最終周回で先頭に立ち、他車を寄せ付けない速さで突き放し、藤田とともに近畿勢ワンツーフィニッシュを決める。2日目準決勝では、逃げる野口の番手がポッカリ空いた隙を突いて、形的には野口の番手に収まり、そのまま交わすかと思いきや、野口の抵抗に遭って2着止まり。決勝は古性のアシストに回るべく、準決勝に続いて再び野口との対戦となるが、主導権争いをどう展開するかが楽しみだ。

小森貴大

 初日予選では、打鐘周回・バックスタンド過ぎで先頭に立って主導権を奪い、ゴール前で番手の栗山俊介(奈良)に差されるも2着を確保。2日目準決勝も同様にバックスタンド過ぎてから主導権を奪い、そのまま1周半先頭に立って1着入線。決勝では野口・福永らとの主導権争いになると予想されるが、地元和歌山勢2車の後方支援が付く模様で、有利な戦いが展開できそうだ。

ラインと買い目

 ラインとしては、以下の並びが予想されます。

6・2 4・3 7・1・5

 恐らく今回もバック逃げを得意の戦法とする野口が、バックスタンド辺りで戦いを仕掛けそうですが、その戦法を知っている福永・小森両者も、そう簡単に逃がしてくれるとは思えず、先行争いが激化しそうです。

 そうなると狙い目は車列捌きが得意そうな選手。自在に動ける選手として、近藤保(千葉)を本命に挙げたい。「ウマ」として同県の野口を利する戦いが見込まれるが、初日特選での戦いぶりを見てもわかるように、いざという時はその野口を捨てて戦える選手で、その老獪な戦術が混戦のレースでは必ず活きるはず。

 相手は近畿の古性が筆頭も、3人で戦える有利さを持つ地元和歌山の石塚にも注意が必要でしょう。

買い目(3車単マルチ)

3=2=1,5,7

3=1=2,5,7

3=7=1,2,5

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