重い雰囲気を一掃させそうな好メンバー揃いの一戦
今日から開催される弥彦競輪70周年記念競輪「ふるさとカップ」。
新型コロナウイルス感染症の影響で、7車立て・開催地の近県選手による戦いと、通常と異なる様相ではありますが、佐藤慎太郎、平原康多、郡司浩平といったS級S班3選手をはじめとした有力選手達が、梅雨空の重苦しい雰囲気を吹き飛ばす程の熱戦を展開させることが期待される4日間となりそうです。また同地を本拠地としている諸橋愛選手には、同記念4連覇の偉業がかかっており、そちらが達成されるかどうかも注目です。
ここでは本日の第9レース・初日特選競走の展望を行います。
出走メンバー紹介
初日特選のメンバーは、以下の7名です。
枠 番 名前
1 1 佐藤慎太郎(福島・SS・追)
2 2 平原 康多(埼玉・SS・両)
3 3 郡司 浩平(神奈川・SS・逃)
4 4 吉田 拓矢(茨城・S1・逃)
5 5 諸橋 愛(新潟・S1・追)
6 6 渡邉 一成(福島・S1・逃)
7 7 鈴木 裕(千葉・S1・逃)
佐藤慎太郎
14日に地元いわき平で開催された北日本地区プロ自転車競技大会から、中2日という強行軍で出場。「大丈夫」と本人は言っており、ヤル気はみなぎっている模様だが、地元で開催された前走のサマーナイトフェスティバル決勝では、同県新田祐大の捲りについて行けず5着敗退。S級S班を維持するためにも、ここで巻き返しを図りたいところだ。
平原 康多
今年は大宮・松山の両記念を優勝し、豊橋の全日本選抜でも決勝2着と堅実な成績。サマーナイトフェスティバルでは決勝こそ進めなかったものの、最終日優秀競走をシッカリと勝って、ここに臨んできた。後半戦で飛躍を果たし、暮れの大一番に出走するためにも、弥彦を制してその足掛かりとしたい。
郡司 浩平
今年は玉野・取手の両記念を優勝(玉野記念決勝では新山響平と1着同着)。サマーナイトフェスティバルでは決勝7着と案外だったが、その前の取手記念はぶっちぎりの勝利だっただけに、調子は落ちていないはず。競走得点は全選手中最上位であり、無様なレースは見せられない。完全優勝するくらいの勢いを見せてほしいと願う。
吉田 拓矢
このメンバーでは最年少25歳と新進気鋭の若手。逃げるレースを主体とするものの、取手記念では1着郡司に千切られたものの、外から鋭く追い込んで2着を確保。柔軟なレース運びができることを立証した。今日は有力選手2人が後ろに付くだけに、逃げて主導権を握る展開が予想できる。
諸橋 愛
昨年もこの記念レースを制し3連覇。今年勝てば4連覇となるだけに、偉業が達成されるかも注目の的。4月は病欠、5月は開催中止で不出走が相次ぎ、その余波もあってか近走はパッとしないレースが続くが、昨年は特別競輪決勝進出を三度果たしており、まだまだ衰えはないはず。地元記念を制して復活を期したいところだ。
渡邉 一成
今年は出走したレースにおいて決勝進出が2回で、両方とも2着止まり。年齢的なものか衰えが見られる感じもするが、取手記念でも決勝進出ができたように、もうひと踏ん張りできるはず。今日は後ろに同県佐藤が付くだけに、彼の復活をアシストするためにも、強気にレース展開することが期待される。
鈴木 裕
今年の出走レースで決勝進出が3回あり、うち2回は優勝。前走のサマーナイトフェスティバルでも最終日特選レースで勝利し、調子は落ちていない。今日は強力な捲りを放つ、同じ南関東の郡司に付けることもあり、遅れずにその動きについて行けるかがカギ。あと2勝で通算300勝達成。ここ弥彦で達成できるか?
ラインと買い目について
ラインとしては、以下の並びが予想されます。
6・1 3・7 4・2・5
3車で戦う北関東ラインの吉田が先手を取れそうで、そこに平原と地元の諸橋が付くので、一番有利に戦えるものと思われます。一方南関東の郡司は強烈な捲り脚を持っており、吉田を楽に逃がすことはしないと思うので、残り2周になった所から熾烈な牽制合戦になると見ています。
それでも中心は平原と諸橋の2人ですが、平原は今回新車を導入することもあって、どういうレースをするかわかりません。実戦の中で自力にしたり追走にしたりと自在に戦法を変えることもあるため、今回は追走の諸橋を上位に挙げたいです。他には抜け目にならないよう、他ラインの佐藤・鈴木といったところも抑えたいですね。
買い目(3車単)
5=2→1,3,4,7
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